カメラ初心者におくる知っておくべき名カメラマン、見ておくべき写真集

『ゆる鉄』ブームの生みの親・中井精也│カメラ初心者におくる知っておくべき名カメラマン、見ておくべき写真集

中井精也(なかい せいや)さんは、鉄道写真家であり、日本鉄道写真家協会事務局長。1967年、東京都生まれ。幼少時より鉄道に興味を持ち、12才のときに父親からカメラをもらい、鉄道写真を撮り始めました。学生時代は鉄道研究会に所属し、成蹊大学法学部を卒業。その後、東京写真専門学校に行き、在学中に鉄道写真家の真島満秀に師事し、写真家としてのあり方を学びました。

1996年に独立後、有限会社レイルマンフォトオフィスを設立します。2014年2月に退社し、父親が副業で営んでいた『フォート・ナカイ』の屋号を引き継ぎ、株式会社フォート・ナカイを設立。

2015年には、ブログで発表した約3,650点の中から、本人が厳選した160点を収録した写真集『中井精也 写真集 1日1鉄!』で、第46回講談社出版文化賞写真賞を受賞しました。講談社出版文化賞は、出版文化の向上に寄与した優れた作品に与えられる賞です。

■『ゆる鉄』ブームの生みの親

中井さんは、鉄道を主な被写体として撮影せず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し続けています。その中で、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など、新しい鉄道写真のジャンルを生み出した人物です。

中井さんは、毎日1枚、鉄道写真を撮影するブログ『1日1鉄!』を2004年から続けています。ゆる鉄とは、鉄道旅行をする時に感じるゆるい雰囲気や旅情を被写体にした写真のことを指します。2009年には、心温まる癒し系鉄道写真を収録した写真集『ゆる鉄』を発売しています。

現在はJRや私鉄各社などの広告やカレンダー、雑誌写真の撮影のほか、テレビ出演など幅広く活動しています。NHK総合の『ひるまえほっと てくてく散歩』や、NHK BSプレミアムの『中井精也のてつたび』、BS-TBSの『にっぽん鉄道写真の旅』、CS各局の『カメラと旅する鉄道風景』などテレビ番組のレギュラーを持ちます。また写真教室『ニコンカレッジ』の講師を務めるなど、講習会も行っています。

■日本の鉄道写真界の第一人者

中井さんの主な著書には、2014年発売の『中井精也 写真集 1日1鉄!』のほか、2012年に発売された70分のDVDムービー付きの『DREAM TRAIN』では、日本を縦断する旅の中、各地の鉄道風景やそこに暮らす人々の笑顔の写真を収録しています。

2014年には三陸鉄道の開業30周年と、東日本大震災からの全線運行再開を記念した写真集『夢と希望の三陸鉄道』をリリース。2015年発売の『中井精也のテツ模写』は、2011年まで『Goods Press』誌で連載していた企画を一冊にまとめたもの。鉄道写真のカットを鉄道模型で再現し、撮影するという斬新な取り組みが綴られています。

またデジタル一眼レフで撮影するためのテクニックをわかりやすく解説した『デジタル一眼レフカメラと写真の教科書』、『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 何をどう撮る? 活用編』、『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 伝わる写真の撮り方編』のカメラと写真の教科書シリーズや、鉄道写真の撮り方を伝授するハウツー本『中井精也の鉄道撮影術 撮り鉄』も人気があります。

多方面で活躍する中井さんは、写真を撮ることを「誰かに自分の思いを伝えるためのツールのひとつ」と語っています。

■オリジナル商品の販売を行う

中井さんは、株式会社フォート・ナカイの社長でもあります。公式オンラインストアでは、撮影した写真や直筆サイン入りの写真集、オリジナルグッズなどの販売を行っています。オリジナルグッズはカレンダーやステッカーのほか、中井さんのキャラクターを生かした、ひどい缶バッジやクリーニングクロスなどユニークなアイテムを販売しています。

中井さんの活動状況は、ブログ『1日1鉄!』だけでなく、TwitterやFacebookでもチェックすることができます。